2009年10月30日

心をもって心を打つ

 「審査員の目」という本の中から、青木範士の言葉。
 相手を攻めるには、「気」も「剣」も「体」も使って、全身全霊で相手を攻めなければならない。この3つの要素を1つにして攻めることを「三攻一致」といいます。気で攻める、剣で攻める、体で攻める
(中略)
 溜めとは、「溜めが足りねば、気負いとなる。溜めが過ぎれば居つきとなる。溜めは、時間ではない。気負いと居つきの間にある。」(岡田茂正先生の言葉より)。溜めるとは、我慢する・辛抱することで、「三攻一致」で攻めると相手はこちらが打ってくると身構える。そこに打ちを出すことは、自殺行為といえます。攻めながら溜めると、相手はなんらかの反応を起こす、そこが「機」です。溜めることは、「機」を見ることでもあります。「機」とは、相手の心・体・術の替わり際に起こる兆しです。 「機」は、相手の打つべき隙です。隙は、すべて心に起因しています。そのことを山岡鉄舟先生は、隙とは打ちたい心・打たれたくない心と喝破しておられます。よくよく考えれば、まさにそのとおりです。「構心不異」という言葉があるが、構えと心は同じであるということは、心が動けば構えも崩れるという意味です。
 気負い・居付き・四病もその根底には心の問題があります。究極のところは「心をもって心を打つ」ということを、日頃の稽古において心掛けなければなりません。ここに剣道の限りのない深遠さが存在するのです。
 いかがですか。この文も含蓄のあるすばらしい文です。昇段審査前の初太刀のポイントがぎっしり詰まった文ですよね。よくよく吟味すべしですね。


shuseikan at 00:07│Comments(0)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
習成館Official sie
習成館活動予定表
ガジェットギャラリー
livedoor 天気