2009年10月29日

審査員の目

 以前に購入した「審査員の目」という本の中から、水野範士の言葉。
 構えも蹲踞も、いざ戦うという充実した気迫・気力・気勢で立ち上がり、相手の中心線を取って一寸刻みで間を詰め、自分の打ち間に入る。当然相手も同じように攻めてくるはず。このとき、相手によっては攻撃してくるかもしれないが、その攻撃に対し、いつでも対応できるように気を抜かず、出ばなを打つもよし、抜いてもよし、押さえてもよし、すり上げてもよし、返してもよし。要は先々の先の気で攻めていれば応じることもできるはずである。
 精神力と集中力で一本の技に徹し、一足一刀の間から打ち出すこと。もしその打ちが外れたら、さらに一歩踏み込んで連続技で決めること。
 (中略)
 ほとんどの者が苦汁を飲まされるのは剣道の四病と欲望に自己の心が乱れ自己を失うからで、ここまできた気持ちもわかるが、無欲・無心になれれば答えは出るはずである。すなわち自分とのたたかいで、それこそ心・胆・精神力・集中力・決断力が一瞬にして要求される。合格という欲望と相手との戦いで冷静な無心の心がなければならない。自分を信じ、教えを守り、いかなる相手でも使いこなすことができるように努力することである。
 無欲・無心になりきり、心静かに一点の曇りのない状態で(明鏡止水)、呼吸を調えて構え、少し遠間に距離を保ち、一寸刻みで間を詰め、触刃の間、交刃となり、一足一刀の間から攻め崩し、打つ機会があったなら思い切った捨て身の技を出すことであるが、中心線を攻めていれば必ず打つ機会が生まれる。心の焦り、心の不安を捨てて、ただ無心で打ち込むことである。
 いかがですか、この文章。立会いの初太刀を大切に、よくよく吟味すべしですね。

shuseikan at 00:20│Comments(0)

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
習成館Official sie
習成館活動予定表
ガジェットギャラリー
livedoor 天気