2009年07月05日

言志四録

 昨日の歌の作者、佐藤一斎について調べてみました。

『生涯学習研究e事典』日本生涯教育学会
  上寺康司著より抜粋。
 佐藤一斎(1772年〜1859年)は,江戸末期の儒学者であり,70歳にして昌平坂学問所の儒官となり,88歳にて没するまで知力・気力の衰えることなく,同学問所の学問と教育を主宰した人物であり、一斎自らが生涯教育,生涯学習の体現者であったといえます。
 一斎の生涯学習論は,彼の名著ともいえる『言志四録』にみられます。
 『言志録』 42歳1813年以後、11年間で246条
 『言志後録』57歳1828年以後、10年間で255条
 『言志晩録』67歳1838年以後、12年間で292条
 『言志耋録』80歳1851年以後、2年間で340条
全編で1133条で構成されています。
 『言志四録』は一斎の40代前半までの自らの人生の経験と学問修養とそれに基づく思索をふまえて書き始め,50代,60代,70代,80代と学問修養と人生経験をさらに深めながら書き記したもの。換言するならば一斎自身の生涯教育,生涯学習の軌跡であり、一斎の人間としての学びの修養・工夫からにじみでた随想録,人間としての在り方生き方を指南した人生の書として,時代を越えて多くの人々に読み継がれきました。『言志四録』の歴史的な影響としては,西郷隆盛を始め多くの明治維新を実現した幕末の志士たちに愛誦されたことがあげられます。特に西郷隆盛は『言志四録』から101条を抜粋,抄録し,絶えず座右に置き,自らの行動の指針としました。今日もなおも多くの人々が理想のリーダー像と認める西郷隆盛の在り方生き方に影響を及ぼしたことは,一斎の『言志四録』に見られる思想の実践性を物語っています。また『武士道』の著作で知られる新渡戸稲造も明治44(1911)年に出版した『修養』の中で,随所に佐藤一斎の『言志四録』を引用しています。  生涯学習の根本として引用されるのが『言志晩録』第60条です。

 「少(わか)くして学べば,則ち壮にして為す有り。
  壮にして学べば,則ち老ゆとも衰へず。
  老いて学べば,則ち死すとも朽ちず。」

 佐藤一斎の生涯学習論では,生涯学習を人間の生涯にわたる「学び」ととらえています。この学びとは,人間が充実した人生を送るためには自らを磨き続けることです。人間が学ぶためには,人間が自己の充実を目指して自らを磨き続けるためには,自らの心の中に打ち立てる確固たる目標が必要となります。それは志です。
人間が生涯にわたって学び続けるためには確固たる志を立てること,すなわち立志が必要であり、この立志こそ,人間の学びの意欲を沸き起こさせ,学びを推進していくパワーとなります。立志を換言するならば,人間が充実した人生を送るために自ら学ぶことの意味を認識することであり、そのためには自己省察が必要となります。 『生涯学習研究e事典』より参照
 
 幕末の志士たちにも愛誦されていた『言志四録』、これから時間をかけてじっくりと読んでいきたいと思っています。生涯剣道にもたくさんのことが通じています。みなさんもこの機会に読んでみてはいかがですか。

 

shuseikan at 08:23│Comments(0)

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