2009年02月24日

眼横鼻直

 講演会が終わって、ホッとしたのか時間が空いてしまいました。
 映画「禅zen」の中で、道元禅師が言った言葉。宋に渡って如浄のもとで悟りを開き、帰国したとき語った言葉。
 「眼横鼻直(がんのうびちょく)なることを認得して他に満ぜられず」(永平広録より)
 これを現代版にしてみると、息子を海外留学させ数年後やっと帰国したので、「で、何を学んで来た?」と尋ねると息子は、「はい、眼は横に並んでいて、鼻は縦についていることです。」と答え、お土産は何も持たずに帰って来たというところでしょうか。親だったらこの子大丈夫か、と思ってしまうことでしょう。そして、「いったい向こうで何をしていたんだ?」と言うことでしょう。
 眼は横に、鼻は縦に、、、そんなことは誰でも知っています。しかし、その当たり前のことを当たり前として受け止め、あるがままに心に入れること、それが仏法の真髄であることを道元は会得し、だからこそ参考書は必要なく、中国の経典なども何も持ち帰らなかったのです。禅とは、何も難しい教えを会得することではなく、私たちが生きるこの場所の、当たり前のことに真理があることに気づくことなのですね。
 当たり前のことを、当たり前に。これよくよく吟味すべしですよね。
 話は変わりますが、講演の中で、「構えを崩さなければ打たれない」ということに触れました。構えを崩さなければ打たれない、当たり前のことですが、実際の稽古になると難しいのです。打たれないようにとか、打ってやろうとか、そういう思いがあるうちはダメなんですよね。思いがあると構えが崩れるんですね、きっと。自分の方に問題があるんですね。これは、道場にある竹刀を持った打ち込みロボットが証明してくれています。絶対構えを崩さないのです。当たり前だろ!でもここに真理があるのですよね。問題は自分が作っているということでしょうか。当たり前のことに真理があることに気づくこと、あるがままに心に入れること、研究しま〜す。

shuseikan at 23:02│Comments(2)

この記事へのコメント

1. Posted by のび太   2009年02月25日 22:15
映画「禅」は妻と観ましたが
良かったですね。
構えを崩さなければ打たれない・・
本当にその通りです。まだまだ修行中です・・。
2. Posted by shuseikan   2009年02月25日 22:55
ご夫婦一緒に映画を観るなんて素敵ですね。奥様に宜しくお伝え下さい。

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