加島祥造著「求めない」小学館 p122より

 求めない−−−
 ということは
 いまのままでじゅうぶん
 と知ることなんだ

 じゅうぶんと感じないから求める?
 ちがう、
 じゅうぶんと知らないから求めるんだ
 体はじゅうぶんと感じているけれど
 頭が知らんぷりしているのだよ

 少ししか求めない−−−
 すると
 その手に入った少しのものを
 大切にする
 ほんとに味わう
 そして、ほんとに楽しむよ

 求めない−−−
 すると自分が
 自分の主人になる

 だって求めるかぎり
 君は、求めるものの
 従者だもの

 求めない−−−
 すると
 「いま、ここ」のなかにいる。
 心は先走らず
 己のままでいる