2009年02月03日
求めない その2
加島祥造著「求めない」小学館 「はじめに」より
誤解しないでほしい。
「求めない」と言ったって、
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
それはよく承知の上での
「求めない」なんだ。
食欲性欲自己保護欲種族保存欲
みんな人間のなかにあって
そこから人は求めて動く−−−それを
否定するんじゃないんだ、いや
肯定するんだ。
五欲を去れだの煩悩を捨てろだのと
あんなこと
嘘っぱちだ、誰にもできないことだ。
「自分全体」の求めることは
とても大切だ。ところが
「頭」だけで求めると、求めすぎる。
「体」が求めることを「頭」は押しのけて
別のものを求めるんだ。
しまいに余計なものまで求めるんだ。
じつは
それだけのことなんです、
ぼくが「求めない」というのは
求めないですむことは求めないってことなんだ。
すると
体のなかにある命が動きだす。
それは喜びにつながっている。
だけどね、
意外にむずかしいんだ、だって
わたしたちは
体の願いを頭で無視するからね。
ほどよいところで止める−−−それがポイントだ。でも
それができなければ、ときには
もう求めない
と自分に言ってみるだけでいい。
すると、それだけでもいい気分になると分かるよ。
あらゆる生物は求めている。
命全体で求めている。
一茎の草でもね。でも、
花を咲かせたあとは静かに
次の変化を待つ。
そんな草花を少しは見習いたいと、
そう思うのです。
誤解しないでほしい。
「求めない」と言ったって、
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
それはよく承知の上での
「求めない」なんだ。
食欲性欲自己保護欲種族保存欲
みんな人間のなかにあって
そこから人は求めて動く−−−それを
否定するんじゃないんだ、いや
肯定するんだ。
五欲を去れだの煩悩を捨てろだのと
あんなこと
嘘っぱちだ、誰にもできないことだ。
「自分全体」の求めることは
とても大切だ。ところが
「頭」だけで求めると、求めすぎる。
「体」が求めることを「頭」は押しのけて
別のものを求めるんだ。
しまいに余計なものまで求めるんだ。
じつは
それだけのことなんです、
ぼくが「求めない」というのは
求めないですむことは求めないってことなんだ。
すると
体のなかにある命が動きだす。
それは喜びにつながっている。
だけどね、
意外にむずかしいんだ、だって
わたしたちは
体の願いを頭で無視するからね。
ほどよいところで止める−−−それがポイントだ。でも
それができなければ、ときには
もう求めない
と自分に言ってみるだけでいい。
すると、それだけでもいい気分になると分かるよ。
あらゆる生物は求めている。
命全体で求めている。
一茎の草でもね。でも、
花を咲かせたあとは静かに
次の変化を待つ。
そんな草花を少しは見習いたいと、
そう思うのです。