2009年01月25日

事理相忘より

 昨日に引き続き、岡憲次郎先生が指導者講習会で講演された、「私の剣道修行」の中から。事理相忘P30より。
 私がやっていることを皆さんに言います。
 一つは足を出しながら打っていく。右足を。これはどこからヒントを得たかというと剣道形です。形は右足を出しながら打っていくわけです。右足をそのままの状態で踏み込むことは形ではありません。そこに気付いたわけです。私は右足を出しながら打つように心掛けています。
 二つ目は自分の膝が指の先にかかったらその重心を抜かないと打てない。だから自分の重心がどこまでかかったら足が抜けなくなるか。親指の付け根。そこまで重心が出ていくまでには打てます。ですから、膝を自分の親指の付け根までゆっくりと出していく時間に相手の人は動いたところを察知し、打ってくる。そこのところを動いた状態から動いた状態で打つ方が早い。そしたら打てる。
 三つ目は、頭をずーっと出していく。そうすると身は懸かりになったらだめだといいましたけれども足との関係がありますけれども、自分の重心を爪先にかからないようにして頭を出します。あんまり早く出すとだめなんですけどゆっくり。相手は動いたのを察知して打ってきますからそこを打つ。
 もう一つは右足を出したら、右足に力を入れますと、さっき言った指の先に力が入ります。右足を出しても右足に自分の重心を移動させません。しかしそこを相手は動いたと思って打ってくる起こりを右足に重心がかかっていませんから抜いて打つことができます。しかしこの状態で打てなかった足を継ぎます。けれども左足を継ぐとき相手の人も打ってきます。やはり左足を出す。さっき言ったような気、そういうものを抜かないようにしないと相手に打たれます。
 剣道というものは非常にいろいろなことを考えながらやっていかないとできないですから難しい。

shuseikan at 09:46コメント(0) |  

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