己を顧みて己を知れ
「己を顧みて己を知れ。たとひ学文広くしていかほど物を知りたりとも、己を知らずば、物知りたるにあらず。」 鈴木正三(1579〜1655)
知識を得るということは、そういう営みを通して己を知ることでなくてはならない。自分自身というものを知って究めようとする姿勢がない限り、知識を集積しようとしても、それは所詮知識のための知識にしかならない。己の裏づけのない知識など、いくら集めても結局は、我が身を肥やす肥料とはならない。本来の自分がしっかりと築けてこそ、あらゆる知識も生命をおびて躍動してくる。知識それ自体は「本来の自分」にたどり着くうえでの重要な補助輪である。
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18:12│
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