2010年06月18日

剣を踏む

 渡辺先生の本(五輪書 火の巻)より、

 双方の力が互角に近く、一進一退を繰り返すときは、積極進取の攻撃に出て局面の転換をはからねば消耗のみ多く、たたかいの決着がつかない。そうした時の戦法が「まぶるる」であり、「剣を踏む」である。

 もつれ合うなかで転機をつかめ(まぶるるということ)

 「まぶれる」ということは、敵と我とが接近して、互いに張り合って決着がつかなくなったとき、そのまま敵にからみつき、からみ合った中で有効な手段を使って勝つ心得である。敵ともつれ合って一つになり、その状況のなかで主導権をとり、勝利のチャンスをつかんで勝をしめることが大切である。よくよく研究することが大切である。

 敵の攻撃を踏みつけて勝つ(剣を踏むということ)

 敵がしかけてくるところを、そのままに受け、「敵の意図を踏みつけて勝つ呼吸」とは?
 敵のうちかかってくる太刀の後から打ち返すならば、「トタントタン」という拍子になって、らちがあかなくなるものである。敵のうちかかってくる太刀の後から足で踏みつける気持ちで圧倒し、二度目の太刀を使えぬようにしてしまうことである。
 踏むというのは、足で踏むことばかりをいうのではない。全身で踏む、心で踏む、もちろん太刀でも踏みつけて、敵が次の攻撃ができなくすることである。これは、「先手をとる」心得である。敵と同時とはいっても、正面からぶつかるわけではない。敵の後にそのままつけていく呼吸である。よくよく研究することが大切である。

 面を着けての稽古のとき、一撃で決めようと考えていることが多いと思いますが、命をかけた戦いでは一撃で決めようとは思っていないのですね。と、読んでいて思ったのですが、剣道の稽古も「まぶるる」「剣を踏む」をよくよく研究していくと見えてくるものがあるように思いました。


 

shuseikan at 23:33│Comments(0)

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