2010年05月29日

かけ声

 「剣道の歴史と哲学」渡辺敏雄先生の本を勉強しています。少年指導のとき、少年の声の出が悪いので、かけ声について調べたところ、次の記述がありました。

 剣道ではおうおうにしてかけ声と気合を同一視している傾向があるが、この二つはおたがいに相関関係が決してないとはいえないが、必ずしもたんなるかけ声と気合とは同一のものではない。ただたんに大声を張り上げて外見的にはいかにも元気よく立ち振る舞っていても、あながち真の気合のこもったかけ声とはいわない。まして大きなかけ声をかけ終わった瞬間に相手より撃突されて破れるのは真のかけ声とはいえないのである。そこにかけ声の運用の難しさがあるのである。
 剣道の初心者においては最初撃突と同時に発声することはなかなか困難である。まして気合とともに発する自然の発声はなおさら難しいものである。それゆえに最初は努めて力強く大きなかけ声をかけるように訓練すべきである。
 そして次第に剣道の厳しい修練を積み重ねるに従って技術も上達し、眼も心も明らかになり、かけ声をかけることによって自分を励まし、相手を制圧するような気合のこもった自然の発声が次第に出てくるようになるのである。
 昔からかけ声には、イヤー、エーイ、トーの三つの方法がある。また各撃突の部位を呼称する方法がある。
 イヤーは自分の体勢が整って相手に呼びかけて戦いに挑み、気勢をもって相手の勢力を挫き威圧するかけ声である。
 エーイは確固たる決意をもって立ち向かい、自信をもって動作し相手を威嚇するかけ声である。
 トーは受けとめまたは切り落としたとき、すなわち全力をつくして勝負を決するときに発するかけ声である。
 トーのかけ声はほとんどの形の修業の祭に使われるが、道場での剣道ではほとんど各部位を呼称している。
   (「剣道の歴史と哲学」渡辺敏雄著P68,69より)

 よくよく研究すべし、ですね。ちなみに、鞍馬流のかけ声もイヤー、エーイ、トーの3種類です。声について、もう一段階高い意識をもって稽古することですね。頑張りま〜す。


shuseikan at 19:52│Comments(0)

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