2010年03月05日
「いつものやり方」を変える
何か1つのことを自分のものにしようとするとき、同じことを繰り返して覚えることを基本としていますが、人間の心身は、一定のリズムで同じことばかりを繰り返していると、慣れとともに神経が鈍くなって、すべての機能が鎮静化してしまうそうです。マンネリ化です。心理学では、単調刺激と言って、それを防ぐには、同じことを繰り返す中でやり方を変えてみるのが一番の方法と言っています。やり方を変えるのは、期間や場所を限定して行い、一新するのではなく、限定的変化に留めます。それが、単調な流れのアクセントとなって新たな励みにもなります。そして、普段のやり方に戻したとき、そこから新たな発見が生まれるのです。剣道の寒稽古、出稽古の必要性もそこにあると思われます。マンネリ化防止、だらけの引き締め、この辺りを意識して稽古するとまた一段上の段階に上がれるような気がしています。「いつものやり方」を変えてみることです。