2010年02月04日

心の段位

 松下幸之助の言葉から、
 
 『碁や将棋に段位があるように、人間の心にも段位があると私は思っている。碁や将棋の世界で、初心者が段位の上の人には太刀打ちできないように、心の段位が上の人に対したときに、手も足も出ない感じになることがある。
 それは、地位や年齢には必ずしも関係しないが、やはり長い年月をかけて修錬を積んだ心にはそれだけのものが備わっている。そうした心は、厳しい人生の対局を積み重ねることで作り上げられる。
 心の持ち方いかんで、対局の場面は至るところにある。毎日毎日を生きることが、人生の碁盤に対することだ。
 「一手お願いします」と言うほどの心がけで、真剣にそれに対すると、向上できる機会は限りなく訪れるものである。』


 竹刀であれ木刀であれ、互いに正眼に構えて相対したとき、切っ先と切っ先がかすかに触れ合ったその感触で、相手の力量がある程度わかると言われる。もちろんそのためには、相当な修錬を積んでいることが必要であろう。
 商談や面接試験など、心と心をもって相対したときにも同じようなことが言える。歴史に目を向ければ、江戸城の明け渡しについて、勝海舟と西郷隆盛が相まみえた。これを盤上の戦いと見るなら、まさに歴史的な名棋譜だったと言えるだろう。これほどの対局を演じられる人はまれであろうが、人はそれぞれの人生において、それぞれの棋譜を残すことに変わりはない。一つ一つの棋譜の積み重ねが、その人の人生の大きな棋譜になる。一手として、いい加減な棋譜を残すべきではない。
 どんなに苦しいことがあっても、心を磨くための対局と思い、心の高段者になるための修業と思えば、苦しいことではなくなる。こころの段位を磨くことで、その人の人格は高められる。仕事の場、勉強の場、人との交流の場で、ぜひ心の段位を高めたいものである。
 以上、「松下幸之助の私は「この生きかた」を大事にしてきた!」大久光著
からの文章抜粋。

 考えさせられる文章ですよね。剣道の段位を上げる前に、心の段位を上げなくてはダメですね。心の段位が上がれば、剣道の段位もすぐに上がれることでしょう。いや、別々に考えるものではなくて、車の両輪と同じなのでしょうね。両方とも大事で片方だけではダメなのでしょう。前回の「だいじなものは目には見えない」と同じで、心の段位の賞状はありません。そして、目には見えないものなのですね。




shuseikan at 20:50│Comments(0)

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