2010年06月16日

自分で見つける

 稽古の取り組み方について、昨日のジュニアの稽古でも言ったことなのですが、今日の大人の稽古を見ていても思ったので書きます。
 ただ体を動かして汗をかくのが練習ではない、今までやってきたが、やってもできなかったことをできるようにしようとすること、取り組むことが練習だと思います。練習するにあたっては、何の目的でその練習をしているかを明確にすることです。例えば、右手に力が入っていて右手で面を打っている人には、左手だけで面を打ってみる、そうすることによって、今まではいかに左手に力が入っていなかったかがわかります。また、力手は左手で、右手は補助的に使い、右手には右手の役割があることを改めて認識することになると思います。自分の意識を左手にもってくることにより、右手の有難さを認識すると思います。片手で振ることにより、初めてもう片方の手の有難さを知るのではないでしょうか。そして、それぞれの手には本来の役割があるのです。本来の役割通りに手を使うように意識して練習を積み重ねていって下さい。先日の丹田呼吸も同じことがいえると思います。意識して練習しながら、自分の感覚にしていく作業を繰り返して行って下さい。数ヵ月後には、違った自分が発見できる?かもしれませんね。答えは、自分で見つけるものです。

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2010年06月13日

一級審査

 一級審査がありました。
 習成館からは、河原田、梅田、柴田の3人の方が受験され合格されました。誠におめでとうございます。今年から、木刀による剣道基本技稽古法が入りましたが、皆さんよく出来ていました。元立ちと掛かり手の両方をやったのでさぞ緊張したことでしょうが、出来は上々でした。今までは、審査の為の形練習だったと思いますが、これからは自分の剣道上達の為の形練習を日頃から行って下さい。形稽古を普段からやっていれば、面を付けての稽古に生きてくること間違いありません。手の内、理合い、効果はたくさんあります。とにかく一生懸命形稽古をして下さい。木刀による剣道基本技稽古法は、一級審査だけですが段の高い方も真剣に取り組むと効果が期待できると思います。竹刀ばかり振らずに木刀を振りましょう。道場には、色々な木刀が用意されています。ただ振るだけでも木刀によってこんなにも違うのか、ということがわかると思います。どんどん木刀で素振り、形稽古をして下さい。


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2010年06月12日

裸の丹田呼吸

 本日、新宿高校剣道部のOB稽古会がありました。
 都剣連役員のO村先生も稽古にいらして頂きました。先生が若かりし頃、新宿高校剣道部の顧問だったという関係です。稽古後の講評の中で、なかなか見ることのできないお姿を拝見させていただきました。皆さん、何だと思います?
 答えは、稽古着を脱がれた上半身裸の姿です。その姿で、胸式呼吸、腹式呼吸、丹田呼吸の違いを説明して頂きました。今日の稽古会には女性がいないことを確認された先生は、言葉だけでなく、実際に息を吸って、吐きながら、ここが動く、息を下に下げるとここが出てくる等丁寧に説明いただきました。この話はなかなか聞けませんよ。ほんと。話の内容は、聞いたことがあっても先生自ら裸になっての説明はなかなか聞くこと(見ること?)はできません。今日は、本当に良い話を聞かせて頂きました。有難うございました。ここからが、各自の大切なことで、聞いたことを各自がどれだけ意識して稽古を続けて行くなかで自分のものにしていくかです。今日話しを聞いた皆さん、頑張って丹田呼吸をして良い剣道をしましょう。
 その後の懇親会も楽しくすごさせて頂きました。これも幹事の皆さんのお蔭です。お疲れ様でした。有難うございました。特にS野さんの奥さん、息子さんには大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。有難うございました。

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2010年06月08日

試し合う場

 しばらくぶりです。日曜日に、新宿区の少年剣道大会がありました。習成館から4年生の部で、信田君が出場し見事優勝しました。誠におめでとうございます。(報告が遅れまして、ゴメンなさい。)
 本日は、試合後初めてのジュニアの稽古がありました。その反省の中で、次のような言葉がありました。
 試合に負けて悔し涙を流した人も、日頃注意されていることを直そうとしない限り、次の試合には勝てない。負けて悔しく思う前に、今やるべきことを、聞く耳を持って、実行すること、注意されたことを直そうと努力し続けること、努力の後に喜びが待っていること、努力もあまりしていないのに泣いていてどうする。という内容の反省を言いました。この言葉を噛み締めて、9月の次の大会では、一人でも多くの人が喜ぶ姿を見たいものです。相手に勝つまえに、自分自身に勝つこと。試合は、日頃の稽古の状態を「試し合う」場です。日頃できていないことが、本番でできるわけがないのです。



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2010年05月29日

かけ声

 「剣道の歴史と哲学」渡辺敏雄先生の本を勉強しています。少年指導のとき、少年の声の出が悪いので、かけ声について調べたところ、次の記述がありました。

 剣道ではおうおうにしてかけ声と気合を同一視している傾向があるが、この二つはおたがいに相関関係が決してないとはいえないが、必ずしもたんなるかけ声と気合とは同一のものではない。ただたんに大声を張り上げて外見的にはいかにも元気よく立ち振る舞っていても、あながち真の気合のこもったかけ声とはいわない。まして大きなかけ声をかけ終わった瞬間に相手より撃突されて破れるのは真のかけ声とはいえないのである。そこにかけ声の運用の難しさがあるのである。
 剣道の初心者においては最初撃突と同時に発声することはなかなか困難である。まして気合とともに発する自然の発声はなおさら難しいものである。それゆえに最初は努めて力強く大きなかけ声をかけるように訓練すべきである。
 そして次第に剣道の厳しい修練を積み重ねるに従って技術も上達し、眼も心も明らかになり、かけ声をかけることによって自分を励まし、相手を制圧するような気合のこもった自然の発声が次第に出てくるようになるのである。
 昔からかけ声には、イヤー、エーイ、トーの三つの方法がある。また各撃突の部位を呼称する方法がある。
 イヤーは自分の体勢が整って相手に呼びかけて戦いに挑み、気勢をもって相手の勢力を挫き威圧するかけ声である。
 エーイは確固たる決意をもって立ち向かい、自信をもって動作し相手を威嚇するかけ声である。
 トーは受けとめまたは切り落としたとき、すなわち全力をつくして勝負を決するときに発するかけ声である。
 トーのかけ声はほとんどの形の修業の祭に使われるが、道場での剣道ではほとんど各部位を呼称している。
   (「剣道の歴史と哲学」渡辺敏雄著P68,69より)

 よくよく研究すべし、ですね。ちなみに、鞍馬流のかけ声もイヤー、エーイ、トーの3種類です。声について、もう一段階高い意識をもって稽古することですね。頑張りま〜す。


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2010年05月28日

心の弱さを乗り越える

 しばらくぶりです。ちょっとのんびりしてしまっている感じです。審査も終わったし、、、。実は、審査に向けて減量をしたのですが、のんびりしていたら、ちょっと戻ってしまったのです。これでは、いかんと今日は少年稽古、一般稽古と気合を入れました。最近の密かな楽しみは、体重計に乗ることです。気合を入れて稽古した日の体重は減っています。継続は力なりで、続けて行きたいと思います。これからも頑張りま〜す。ところで、ネットを見ていて気になった文章がありました。

「自分の内部から生まれる敗北」以外には敗北はない。
我々の「心の弱さ」以外に超えられない障害などない。
「自分の内部から生まれる敗北」でしか、人生の敗北は決定されない。
だとすれば、何度でも立ち上がっていくだけだ。
どんなに苦しい状況でも、立ち上がって前に進むだけだ。
その気持ちさえなくならなければ、私たちの人生は、勝利への道へと繋がっていく。そのためには、自分自身を諦めないことだ。「心の弱さ」とは、自分を諦める心の在りようだ。だから、自分は最後まで自分の人生を見捨てないと覚悟を決めることだ。そうなれば、「心の弱さ」は、乗り越えられるようになる。

 間食を我慢すること、遅い時間の食事は避ける、夜はあまり食べないようにする、この3つを意識しただけで、体重は減ってきました。覚悟を決めれば「心の弱さ」は、乗り越えられる、ですね。






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2010年05月19日

1通の手紙

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 今日、1通の手紙が届きました。写真にあるように、八段第1次実技審査不合格者に対する成績開示通知です。
 A もう一歩です
 B ある程度の評価です
 C 極めて厳しい評価です

 私は、Bでした。前回はCでしたので、進歩が見られました。終わってすぐは、もしかして1次は通ったかな?と思ったぐらいの出来と自分では思ったくらいでしたので、Aがついているかなと、期待をしていたのですが、Aにも届いていませんでした。ちょっとガッカリです。冷静に考えると甘いの一言ですけど。  

「意識的な対応をしなければ、何事も事は成せない。」

 ネットを見ていたら、この言葉が気になりました。
 
 「ボタンを押さなければ動かない自動ドアのように、現実的に働きかけないと何事も動かない。ただ、念じているだけやただ気合いを入れているだけでは、現実は動かない。成功のための原因作りに一生懸命本気になっているだろうか。成功したいなと思いながらも、他人もやっている決まりきったことしかやっていないのではないだろうか。成功するための原因をしっかり作っていると胸を張って言える人は、なかなかいない。当たり前のことを知っていることとそれができることは違うし、できたとしてもその当たり前が、本当に望む結果を作る原因の次元と合っているかも別のこと。当たり前の次元を見極めること。そして、現実的に動くこと。」

 この文の「成功」を「八段合格」に置き換えてみると、これからの課題が見えてくると思ったのでここに載せました。八段の次元を見極め、そして、現実的に動くこと、稽古することですね。秋の審査に向けて頑張りま〜す。

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2010年05月16日

剣道大会準優勝?

 今日は、新宿区の剣道大会がありました。久しぶりに、習成館チームも出場しました。予選リーグ1回戦は、大将戦で見事に勝ちました。2回戦は、大将に回る前に勝負が決まってしまいましたが、良い試合だったと思います。実はそのチームが優勝してしまいました。ということで、準優勝と言いたいところですが、、、、。課題は、山積です。反省会でビールを飲みながら色々と研究しましたが、今日という日が次に繋がる一日になったということで、良い気分で反省会を行うことができました。稽古は、試合のごとく、試合は、稽古のごとく。と言われていますが、最近の試合は、勝負至上主義のような感じを見ていて感じました。家の人達は、形、姿勢は申し分ないと思いましたが、駆け引きなど勝負所の拘りに欠けている面を感じました。捨てて打つ、その先に一本という栄冠が待っている、その辺りの研究をもう少しして欲しいと思いました。団体戦は、惜しくも敗退しましたが、個人戦では河原田さんが見事3位に入賞し、賞状メダルを頂きました。誠におめでとうございました。これも優勝した上段の選手に敗れました。ということで、これも準優勝と言いたいところですが、、、、。出場した皆さん、お疲れさまでした。来年は、1チームではなく、少なくとも3チームは出場して、試合後の反省会で皆で飲みましょう!明日からまた、気持ちも新たに稽古しましょう!頑張りましょう!

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2010年05月14日

月例会

 今日は月例会でした。I切先生、M吉先生はじめ諸先生方もいらっしゃって賑やかな会となりました。Y田さんの昇段祝い、2日後の剣連の試合の壮行会、そして昇段審査不合格の反省会も兼ねて盛り上がりました。
 月例会では、お酒が進んでくると、諸先生方から日頃聞けない剣道の極意のような、ポイントを聞き出すことが行われています。本日は、I切先生が面打ちのポイントを伝授してくださいました。左足に体重を乗せて、右足を出しながら、、、、私は聞いていて自分の考えている面打ちとほとんど一緒だと聞きながら嬉しくなってきました。雑誌などには、面打ちのポイントなどよく出ていますが、道場の人達に直にご指導いただいて館員の皆さんもとても勉強になったことと思います。聞いていても内容がわからなかった方は、稽古が進んで行くと見えてくる部分があると思いますので、それまで忘れずにいてください。M吉先生の武専時代のお話も大変勉強になりました。武専最後の学年の先生ですから、今では聞けない話ばかりです。諸先生方、貴重なお話を有難うございました。

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2010年05月07日

審査

 審査について、ちょっと書きます。
 1日(土)京都に夕方入り、ホテルにチェックインしてから、さあどうするか?ということで、サウナに行きました。実は去年審査に落ちた日に行ったので、今回は落ちる前に行きたいと思っていました。汗をかき、食事をすませ、マッサージまでしてもらい万全な体調でホテルに戻りました。その時、フロントの横に2台のパソコンが目に入り、「そうだ、1日目の合格者を見てみよう!」とネットを数分しました。そして、部屋に行こうと席を立ち横を見るとどこかで見たような顔が、、、パソコンに向かっているではありませんか。S満さんではありませんか。Sさんは2日前に6段に合格をしたばかりでまだ京都にいたのでした。数分会話をして分かれたのですが、合格した人に偶然会うなんて、なんてついているんだろう。これで、おれも大丈夫だ!とばかりに気をよくして休みました。
 試験当日、去年で要領はわかっていたので、サブ道場で面をつけて、切り返しと面打ちをやって汗をかきました。受付をしに第1会場へ行くと「生年月日を言って下さい。」ということで、言うと「隣の第2会場です。」と言われ、隣でまた生年月日を言ってカードを貰いました。名簿の一番上に私の名前があったのです。ということは、1組目に違いない!しばらくして、名前を呼びますので、呼ばれた人から前に出てきてシールを貼ってもらって下さい。「東京柴田先生」「201A」、、、、、、、
 内容は、書きませんが、自分では良かったと思って2次試験に向けて着替えて夕方に力がでるようにしなくてはと思ったくらいでした。しかし、発表を見ると自分の番号が無いのです。冷静に考えると、そんな8段審査は甘いものではありません。受かったと思うこと自体、病は深刻な状態なのですね。秋に向けて精進します。

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2010年05月06日

ポスター

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 武道繁栄祭のポスターを白峯神宮演武後に楽美術館へ行く途中に見つけました。京都らしい家の壁に例のポスターが貼ってあるではありませんか。ちょっと感動でした。思わず写真を撮ってしまいました。
 楽美術館では、本物の楽焼でお点前を頂戴することができました。今回は2回目の見学でしたが、大変有意義な経験をさせて頂きました。誠に有難うございました。
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 やはり本物は違う。剣道も焼き物も共通しているのでしょうね。京都の朝稽古では、本物の剣道を見させて頂きました。比較すること自体おこがましいことですが、あれを見てしまうと自分はまだまだダメだなとつくづく感じました。特に京都の先生方はすばらしい。T橋範士、T崎教士見習うべき所がいっぱいありました。去年も稽古を頂いたのですが、一段と進化しているように感じました。京都の先生方はすばらしい。
   

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2010年05月05日

京都2010

 ちょっと前に京都から戻ってきました。5月1日に京都に入り、4泊して来ました。その間、8段審査、3日間朝稽古参加、武徳殿立合、下鴨神社古武道奉納演武、白峯神宮古武道奉納演武と忙しい日程をこなしてきました。審査は、不合格でしたが、いままでの中では納得がいく内容だったと自分では思っています。立合いは、久しぶりの2本勝ちでした。下鴨、白峯奉納演武は、東山氏、岩田氏、松井氏、柴田、柴田の計5人で奉納演武参加してきました。皆さん、お疲れ様でした。今日のところは、写真で「京都2010」お楽しみ下さい。
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2010年04月29日

六段審査

 六段審査合格、おめでとうございます。
 4月29日京都で行なわれました六段審査で、

正満宏和さん

が見事合格されました。誠におめでとうございました。




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2010年04月25日

飾りつけ

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 本日、道場には五月人形を、屋上には鯉のぼりを飾りました。
 毎年恒例のことですが、きちんと飾り付けができると気持ちの良いものです。今日は、やっと暖かくなり、鯉のぼりも元気に泳いでいるといった感じでした。道場の師範室正面に鎧兜が飾られると、何か道場が引き締まった感じになります。私の審査も丁度一週間後になりました。兜の緒を締めて、鯉の滝登りのごとく良い結果になるように取り組みたいと思います。毎年のことですが、5月5日の夜京都から帰ってきて、こいのぼり、五月人形を片付けるのですが、どういう気持ちで今年は片付けていることでしょう。悔いがないようにしたいものです。

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2010年04月23日

武道奨励繁栄祭

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 本日、京都の白峯神宮より、5月5日の「武道奨励繁栄祭」ポスターが送付されてきました。早速、道場の入口に掲示させて頂きました。最初は気づかなかったのですが、真ん中右あたりに何か頭が光っている人が映っているではありませんか。よくよく見ると、自分ではありませんか。ちょっとビックリしました。頑張らなくてはいけないという気持ちがより強くなりました。
 今年は、白峯神宮の奉納演武には、鞍馬流は5名出場を予定しています。年々、鞍馬流も多くなり、嬉しい限りです。来年は、さらに人数が多くなって、流派が繁栄するように決意を新たにするとともに、祈る気持ちになりました。そういう意味でも、武道奨励繁栄、大切なことです。こどもの日に行われているのも意味がありますね。一つの流派だけの話ではなく、武道全体が活気を持ってくると青少年にも良い教育、躾ができるのではないでしょうか。 武道界頑張れ、ですね。


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